整体の考え方は東洋医学に通じるものがある
西洋医学における治療は、病変を取り除くことで根治させる場合と、根治させる方法がない場合には、対処療法にとって治療を行うのが特徴です。
対処療法とは温存療法という考え方もでき、できるだけ痛みを緩和し、現状からひどくならないようにする治療方法で、根治が難しい慢性痛においてよく用いられる手段です。
年を取るとだんだんと肩こりや腰痛、膝関節などの痛みが増えてきますが、昨今は若い人でもパソコンにかじりつきっぱなしのため、肩こり、腰痛、さらに眼精疲労の3つの痛みに襲われるのがお決まりとなっています。
ドラッグストアには、こうしたつらい症状を緩和するビタミン剤などがずらりと並んでいますが、男女共に若い人たちに整体を利用するケースが増えてきているのが特徴です。
整体の考えは東洋医学に通じるものがあり、体全体を見て歪んでいるところがないかをチェックします。
歪みがあると、そこから何らかの痛みが生じるのが人間の体の特徴だからです。
歪み改善だけでない効果も
歪みを治すことによって、歪みが原因で起こっていた痛みを軽減できるほか、歪みそのものが矯正されることによって、その後は痛みが出ない体にすることが出来ます。
そもそも体の歪みを治すというのは、人の体の骨をあるべき場所に正しく戻すことですので、これによって自然治癒力が高まるというメリットが生まれてくるのです。
骨を正しい位置に戻すことで自然治癒力が高まり、体全体の不調を改善していくという整体のアプローチは、東洋医学に似ています。
身体にある痛みの部分だけに目を向けるのではなく、その人の体の状態にあった漢方薬によって体全体の免疫力や自然治癒力をアップさせ、体質を変えるという漢方療法の基本は、骨の歪みを整える整体に通じるものがあります。
骨が正しい場所に戻れば根本的な解決も期待できる
骨の歪が痛みを引き起こしているとすれば、いくら鎮痛薬やビタミン剤を飲んでも根治には至りません。
それよりも、早く骨を正しい位置に戻せれば、徐々に痛みもなくなり、体も楽になってさらに丈夫になりますので、つらい肩こりや腰痛から根本的に解放されるでしょう。
つまり、根治が可能になるという点においては、体を骨から整え、さらにはこわばった筋肉をほぐして痛みを取る整体は最適なのです。
身体の歪みを引き起こしやすい生活環境になってしまった現代人にとって、整体は何よりも頼りになる治療方法になることでしょう。